文化
しつけとは、教育する事と言い換えても良いが、教育一般よりも生活全般に根ざした、更に根源的な事柄にまつわる部分を教えていく行為を指す。特に言葉が理解出来ない幼児の教育に関しては、様々な態度で接する事で「やって良い事(=誉められる)」「やってはいけない事(=罰せられる)」の区別をつけさせる事でもあり、伝統的な躾の手法では、罰の中に体罰を含むこともあるため、近年では「児童虐待ではないか?」とする問題提起も成されている。
特にしつけは地域文化に即して様々な手法が体系化されており、民俗学・文化人類学的にこれらを研究する人もあり、中には宗教的な位置付け等から、伝統として伝えられている物も存在し、それら訓練の結果は、社会の維持に役立っている事例も見られる。
躾をする事は、自由に伸び伸びと育てる(または放任してしまう)事の対極にあると考えられている。一定の厳しさをもって育てていく事を含んでおり、体罰を科す場合も見られ、これらが児童虐待に発展する事例も見受けられる事もあるため、躾行為そのものが児童虐待だと考える向きもある。
しかし、いずれ躾がなければ、人間としての存在価値にも関わる事もあるため、児童教育における躾は、社会的な道徳観念やマナーの不足が懸念される現代にあっては、その重要性が再認識される傾向にもある。
ただしあらゆる面で力の弱い子供の側からすれば、「しつけ」と称した親からの一方的な理不尽な扱いへの抗弁が難しいため、行使には極めて慎重さを要するともいえる。
なおこれらの躾は、様々な社会規範(ルール)に則り各々が体系化されているが、これを総合的に家庭内で教えていくことを家庭教育ともいう。